清水 尚志2021年4月25日6 分第六章 マネジメントの技能②29 管理 管理手法の特性 組織における管理手段には3つの特性がある ①管理手段は純客観的でも、純中立的でもあり得ない。 物理的な現象の測定は、純客観的かつ純中立的になり得るが、組織において我々が扱う人間社会では、あり得ない。...
清水 尚志2021年4月20日9 分第六章 マネジメントの技能①27 意思決定 意思決定の力点をどこに置くか 日本の意思決定の力点は、合意によって行われているという所にある。 欧米では、意思決定の力点は、問題に対する答えに置く。ところが日本は、意思決定で重要な事は 問題を明らかにすることである。そもそも意思決定が必要か、何についての意思...
清水 尚志2021年4月8日8 分第五章 マネジャー その②24 自己管理による目標管理 四つの阻害要因 組織の中の人間が果たすべき貢献は多様である。しかし、それらの貢献は共通の目標に向けられていなければならない。 組織には、人を誤った方向へ誘導する要因が四つある。 ①技能の分化...
清水 尚志2021年4月6日10 分第五章 マネジャー その①21 マネジャとは何か 組織の成果に責任を持つ者 かつて、マネジャーは、「人の仕事の責任を持つ者」と定義されてきた。この定義は、その当時としては正しかった。マネジャーの機能を、オーナーと管理機能を分離した独立した仕事であることを明らかにした。...
清水 尚志2021年4月4日4 分Part2 マネジメントの方法20 マネジメントの必要性 マネジメントは企業の基礎資源である。完全にオートメーション化された工場には殆ど作業員はいないが、その場合でもマネジメントはいる。 マネジメントが、如何に、マネジメントし、マネジメントされるかによって、組織の目的が達成されるか否かが決定する。組織の...
清水 尚志2021年4月3日8 分第四章 社会的責任 その②17 社会的責任の限界 本来の機能を遂行する マネジメントは、組織に対する召使である。従ってマネジメントの最大の役割委は、組織を機能させ、その目的とする貢献を果たさせる事にある。 社会が求めるそれぞれの組織の特有の機能を遂行できなければ、社会の損失である。...
清水 尚志2021年3月31日9 分第四章 社会的責任 その①15 マネジメントと社会 「企業の社会的責任」の意味が変わった 1960年代の初めより企業の社会的責任と言いう言葉の意味が変わった。かつては以下の議論があった。 ①私的な倫理と公的な倫理との関係に関わる問題 ②働く者に対する責任に関わる問題...
清水 尚志2021年3月28日6 分第三章 仕事と人間 その③13 責任と保障 仕事に焦点を合わせる 人が責任という重荷を負うために、いかなる手立て、誘因、保証が必要か。責任に応じてもらうために、企業やマネジメントは何をしなければいけないか。 それは、『仕事』にフォーカスすることである。仕事自体に働き甲斐がなければどうにもならない。...
清水 尚志2021年3月27日5 分第三章 仕事と人間 その②11 仕事の生産性 生産性向上の条件 自己実現の第一歩は、仕事を生産的なものにすることである。仕事が要求する事を理解し、仕事を人の動きに即したものにしなければならない。 仕事を生産的なものにするには四つのものが必要である。 ①分析...
清水 尚志2021年3月26日6 分第三章 仕事と人間 その①9 新しい現実 肉体労働者から知識労働者へ 先進国の労働人口のほとんどは被用者であり、組織で働く。そして、労働人口の中心は肉体労働から知識労働へと移った。手足だけを使った労働から知識、理論、コンセプトを使って働くようになった。 肉体労働者の危機...
清水 尚志2021年3月24日8 分第二章 公的機関の成果 ⑥多元社会の到来 現代社会の成長部門 現代社会において、企業は、組織の一つでしかなく、企業のマネジメントだけがマネジメントではない。政府機関、軍、学校、研究所は、いづれも組織でありマネジメントを必要としている。 これら企業以外の組織、すなわち、公的機関こそが現代社会の成長部...
清水 尚志2021年3月20日3 分「地域金融機関のデジタルトランスフォーメーション」北國銀行の子会社である「(株)デジタルバリュー」の設立までのシステム部門の変遷を、実例に基づいて書かれた本です。私も当事者の一人としてプロジェクトに参加していましたが、その当時を思い出させてくれるほど、詳細に記述されており、システム部門のあるべき姿に到達するまでのd
清水 尚志2021年3月19日4 分第一章 企業の成果 ⑤戦略計画戦略計画でないものを知る 未来は望むだけでは起こらない。 今、意思決定しなければいけない。 今、行動し、リスクを冒さなければならない。 必要なのは、長期計画ではなく戦略計画である。 戦略計画と違うものを知ることが大切である。...
清水 尚志2021年3月17日8 分第一章 企業の成果 ④事業の目的事業の定義は、目標として具体化しなければならない。如何に良くて来た定義であっても、優れた洞察、良き意図、良き警告にすぎない。 前章で書かれている方針や方法で、優れた事業の目的を策定しても、具体化しなければ、俗にいう「絵にかいた餅」となって、成長に結び附かないと言っています。...
清水 尚志2021年3月16日7 分第一章 企業の成果 ③事業は何か自社をいかに定義するか 企業は、あらゆる組織に高度な知識や技術を持った者が多数いて、重要な意思決定が、あらゆる階層で勝手になされている。「何を行い、何を行わないのか」など、リスクを伴う判断を、責任のない地位にいる者たちによって行われている。...
清水 尚志2021年3月15日4 分地味なシステムほど重要である。本当に必要なシステムは、地味なものです。 しかし、地味なシステムは、経営者の注目を集めることは少ないのが現実です。 企業が本当に必要なシステムの一つとして 『売上を個社別に管理し、確実に請求し、確実に入金管理を行う仕組み』 があります。...
清水 尚志2021年3月14日6 分第一章 企業の成果 ②企業とは何か企業=営利組織ではない 多くの人達は、企業は、利益を追求する組織であると考えています。経済学者も利益が目的であると考えています。 しかし、ドラッカーは、「利潤動機」には意味が無いと完全否定しています。利益そのものを神話化する危険性があるとも言っています。...
清水 尚志2021年3月12日4 分Part1 マネジメントの使命 ①マネジメントの役割いよいよ、本文です。序章は、とても抽象的で、理解し難かったかもしれませんが、この本は、実例を交えながら、楽しく読み進めることができる本です。 しかし、内容がとても濃く、一度読んでもなかなか要点(私もまだまだ未熟ですが……)を掴むことが難しいかもしれません。だから、私と一緒に...
清水 尚志2021年3月10日2 分「マネジメント」序章マネジメントの序章から、私たちが普段思い描いている「マネジメント」の概念が誤っていることを示唆しています。 私たちの「マネジメント」「マネージャー」のイメージは「管理する人」「小うるさい上司」というイメージがあると思います。...