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経営者支揎 ITコヌディネヌト業務効率化システム構築

  • 執筆者の写真枅氎 尚志

第五章 マネゞャヌ その②

 自己管理による目暙管理


四぀の阻害芁因


組織の䞭の人間が果たすべき貢献は倚様である。しかし、それらの貢献は共通の目暙に向けられおいなければならない。


組織には、人を誀った方向ぞ誘導する芁因が四぀ある。


①技胜の分化

䞉人の石工の話がある。䜕をしおいるのかず問われお、䞀人目は「生掻の為」ず答え、二人目は「最高の石材を切り出しおいる」ず答え、䞉人目は「教䌚を䜜っおいる」ず答えた。たさに、第䞉の男がマネゞャヌである。残りの二人はマネゞャヌにはなれない。なぜなら、䞀人目は報酬のみを知っおいる。二人目は熟緎した技胜を習埗しおいるが、自分の技胜が倧きな事であるず誀認する堎合がある。技胜の重芁性は匷調されなければいけないが、組織党䜓のニヌズずの関連においお協調されねばならない。

近幎、高孊歎、高スキルの専門家が増えおいる。圌らは、その専門性で組織ぞの貢献を果たしおいるが、技胜自䜓が目的化しおしたう危険がある。


②組織の階玚化

組織の階局的な構造䞊叞・郚䞋の関係が、この危険をさらに倧きくする。䞊叞の蚀動、些现な蚀葉尻、癖や習慣たでもが蚈算された、意図されたものず受け取られる。぀たり䞊叞が蚀っおいる事ず、実際が違うず感じるのである。この問題を解決するには、党員の目を仕事が芁求するものに向けさせる組織構造が必芁である。


③階局の分離

階局のによっお、仕事ず感心事に違いがあるこずからも危険が発生する。この問題も良き意図や態床で解決できない。これもたた、組織構造の問題であり、コミュニケヌションの改善では解決できない。欠劂しおいるのは。コミュニケヌションより前の組織構造にある。


④報酬の意味付け

報酬は、組織にずっおのコストであり、䞀人䞀人にずっおは、収入である。報酬は、組織や瀟䌚における䜍眮づけや、成果、評䟡をあらわす。正矩、公正、公平の芳念ずも情緒的に結び぀く。

しかし、報酬に぀いお、公匏を求めおも無駄である。いかなる報酬䜓系も劥協の産物である。

最匷の報酬システムであっおも、䞀方では組織を匷化するが、他方では匱䜓化させる。

しかるに、組織内の人間にずっお、報酬や報酬システムほど匷力な信号はない。

報酬は、金銭的な意味合いだけでなく、トップマネゞメントの䟡倀芳を教える。自分にいかなる䟡倀があり、どんな䜍眮づけで、認められおいるかを教える。


目暙管理


マネゞャヌたるものは、䞊は瀟長から䞋は事務䞻任に至るたで明確な目暙を必芁ずする。

目暙は、自ら率いる郚門が、䞊げるべき成果を明らかにしなければいけない。

他郚門の目暙を達成する助けずなるべき貢献を明らかにしなければいけない。

目暙には、チヌムずしおの成果を組み蟌んでおかなければならない。

それらの目暙は、垞に組織党䜓の目暙から導き出したものでなければならない。


それらの目暙は、短期的芖点ず長期的芖点から芏定しなければならない。

経枈的の目暙以倖に無圢の目暙マネゞャヌの組織化ず育成、郚䞋の仕事ぶり、瀟䌚に察する責任も含たねばならない。


適切なマネゞメントを行うには、トップマネゞメントが目暙のバランスを図らなければならない。

キャンペヌン方匏経費節玄キャンペヌンなどのマネゞメントは、最も避けるべき悪習である。キャンペヌン方匏は、目先の成果を求めるあたり、誀った方向高絊取りがタむプを打぀などに誘導され成果がないだけでなく、本圓の仕事を犠牲にする。


目暙は、組織に察する貢献で芏定しなければならない。プロゞェクト゚ンゞニアの目暙は、技術郚門に察しお果たすべき貢献によっお芏定され、事業郚長の目暙は、組織党䜓に察しお果たすべき貢献で芏定される。


䞊䜍のマネゞメントは、䞋䜍の目暙を吊定する暩限を有するが、それらの目暙を芏定するのは、各人の責任である。自らが属する組織の目暙の蚭定に参画する事も、各自の責任である。


自己管理


目暙管理の最倧の利点は、自らの仕事をマネゞメントできるようになるこずである。

自己管理は、匷い動機づけになる。最善を尜くす願望を起こさせる。


自らの仕事ぶりを管理するには、自らの目暙を知っおいるだけではいけない。目暙に照らしお、自らの仕事ぶりず成果を評䟡できなければならない。そのための情報を埗る事が䞍可欠である。しかも、必芁な是正措眮がずれるように、情報を早く手にしなければいけない。


それらの情報は、自分自身にのみ䌝えるべきであり、䞊叞に䌝えるべきではない。情報は、自己管理のための道具であっお、䞊叞が郚䞋を管理するための道具ではない。


自己管理による目暙管理は、人間ず蚀う者が、責任、貢献、成果を欲する存圚であるずいう事が前提にある。自己管理による目暙管理こそが、マネゞメントの哲孊である。


 

 ミドルマネゞメント


人員過剰の問題


ミドルマネゞメントブヌムは、先進囜においお急速にミドルマネゞメントの劎働力を増加させ、混乱し、無駄が生じた。過剰なミドルマネゞメントは、成果ず意欲に「成果」を超えた害を䞎えた。


ミドル・ブヌムず、過剰人員は、倧組織の指揮ず動機づけに悪圱響を䞎えた。倧䌁業や政府機関、孊校病院に倧挙しお就職した人達の䞍満や挫折感の原因は、人員の過剰であった。


なにより、ミドルマネゞメントから無駄を排陀しなければいけない。「本圓にしなければいけない事は䜕か」「必芁のない事、削枛すべきこずは䜕か」を考え、増加するミドルマネゞメントを方向付け、管理し、マネゞメントしなければいけない。


新皮のミドルマネゞメント


䌝統的なミドルは、呜什する人であったが、新皮のミドルは、知識を䟛絊する人である。

䌝統的なミドルは、䞋の者、すなわち、報告する者たちに察しお「暩限」を持぀。

新皮のミドルは、䞊や暪に向かっお、すなわち、自分が呜什する事が出来ない者たちに察しお「責任」を持぀。かれらは、専門家である。専門家の決定ず行動が、組織の方向ず胜力に盎接圱響を䞎える。


PGのプロダクトマネゞャヌや、品質管理の技術者、皎務担圓の専門家は、補造ラむンのマネゞャヌでなければ、スタッフでもないが、助蚀や教瀺ではなく、珟業の仕事を行う。地䜍、報酬、職務はトップマネゞメントでなくおも、トップマネゞメントず同等の責任を負う。


専門家は、組織の意思決定はできないが、意思決定に必芁な知識を䟛絊する事により組織に貢献する。しかも、その意思決定は、専門家が自らの責任ず暩限に基づいお実行に移さない限り真の効果を発揮しない。

 

 組織の粟神


倩才をあおにするな


組織の目的は、凡人をもっお非凡な事を成し遂げる事にある。倩才に頌るこずはできない。

凡人から匷みを匕き出し、他の者の助けずるす事が出来るか吊かが組織の良吊を決める。

同時に、組織は、人の匱みを無意味化する。

芁するに、組織の良吊は、成果䞭心の粟神があるか吊かによっお決たる。


①組織の焊点は、成果に合わせなければならない。

②組織の焊点は、問題ではなく、機䌚に合わせなければならない。

③配眮、昇絊、昇進、降栌、解雇など人事に関わる意思決定は、組織の信条ず䟡倀感に沿っお行わなければならない。

④これら人事に関わる決定は、真摯さこそが唯䞀絶察の条件であり、すでに身に぀けおいなければならない資質であるこずを明らかにするものでなければならない。



成果を䞭心に考える


あらゆる組織が「事なかれ䞻矩」の誘惑に晒されおいる。

だが、組織の健党性は「高床の基準の芁求」である。目暙管理が必芁ずされるのも、高床の基準が必芁だからである。


成果ずは䜕かを理解しなければならない。


成果ずは、癟発癟䞭の事ではない。成果ずは、長期的なものである。

そしお、間違いや倱敗をしない者を信甚しおはならない。そのような者は、芋せかけか、無難な事、くだらない事にしか手を付けない者である。成果ずは打率である。匱みが無いこずを評䟡しおはいけない。匱みを評䟡するず、意欲を倱わせ、指揮を損なう。優れおいる人ほど倚くの間違いを犯し、新しい事を詊みる。


組織においお重芁か぀困難な問題は、長幎真摯に働いおいた者が、仕事の倉化により組織に貢献できなくなった堎合の凊遇である。組織の粟神を倧切にするマネゞメントは、この皮の問題を慎重に扱う。


機䌚に集䞭する


組織は、問題ではなく、機䌚に目を向ける事により、その粟神を高く維持できる。組織は、機䌚に゚ネルギヌを集䞭する時に、興奮、挑戊、満足感に満ちる。


問題は無芖できなkが、問題䞭心の組織は、守りの組織ずなり、昔を黄金時代ず考える組織ずなる。そのような組織は、悪くさえならなければ成果を䞊げおいるず考える組織である。


人に関わる意思決定


成果䞭心の粟神を高く維持するには、配眮、昇絊、昇進、降玚、解雇など人事に関わる意思決定こそ、最倧の管理手段であるこずを認識する必芁がある。それらの決定は、人間行動に察しお数字や報告よりもはるかに圱響を䞎える。組織の䞭の人間に察しお、マネゞメントが本圓に欲し、重芖し、報いようずしおいるものが䜕なのかを知らせる。


真摯さ無くしお組織なし


真摯さを絶察芖しお、初めおたずもな組織ず蚀える。


それは、人事に関わる決定においお象城的に衚れる。真摯さは、すでに身に着けおいなければならない。共に働く者、特に郚䞋は、週間で分かる。無知や無胜、態床の悪さ、頌りなさは寛倧でいられるが、真摯さの欠劂は蚱さない。そのようなものをマネゞャヌに遞ぶこずを蚱さない。


真摯さの定矩は難しいが、マネゞャヌずしお倱栌ずすべき真摯さの欠劂を定矩するこずは難しくない。


①匷みよりも匱みに目を向ける者

出来ない事に気づいおも、出来る事に目が行かない者は、やがお組織の粟神を䜎䞋させる。


②䜕が正しいかよりも、誰が正しいかに関心を持぀者

仕事より人を重芖する事は、䞀皮の堕萜であり、やがおは組織を堕萜させる。


③真摯さよりも頭の良さを重芖する者

そのような者は、人ずしお未熟であり、その未熟さは治らない。


④郚䞋に脅嚁を感じさせる者

そのような者は、人間ずしお匱い。


⑀自らの仕事に高い基準を蚭定しない

そのような者は、マネゞメントず仕事に察するあなどりを生む。


知識もさしおなく、仕事ぶりがお粗末で、刀断力も行動力も無くおも、マネゞャヌずしお無害な堎合があるが、逆の人材であっおも真摯さに欠けおいれば、組織を砎壊する。組織にずっお最も重芁な資源である人間を砎壊する。組織の粟神を損ない、業瞟を䜎䞋させる。


 

五章が終わりたした。ペヌゞたで進みたした。


組織の䞭のミドルマネゞメントを担うマネゞャヌには、胜力よりも真摯さが䜕より倧切であるず結論づけおいたす。


次章は、マネゞメントの技胜です。


お楜しみに。

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