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経営者支援 ITコーディネート業務効率化システム構築

  • 執筆者の写真清水 尚志

ドラッカーとの出会い

私がまだ、とんでもなく、鼻持ちならなかった若造だったころ、当時の課長から頂いた本。その著者がドラッカーでした。


ご存知の方も多いと思いますが、ドラッカーは、「マネジメントの父」を呼ばれています。仕事を科学的に考察し、合理的かつ効果的な仕事の進め方を説いた人です。


彼の業績は枚挙にいとまがありませんが、彼の言葉で有名なのは「マーケティングが完璧なら営業はいらない」という言葉です。


その本を読んだ第一印象で、この言葉は、単に会社が「もの」を売る時の事だけを言っているのではないと悟りました。私が社内で不遇の状況にあるのは、市場(会社内)で私という人を必要としていない。つまり、私自身が社内のマーケティングに失敗しているから、登用してもらえないのだと気づかせてくれたのでした。(上司が暗黙的に示唆した否かは分かりませんが……)


「マーケティングは、顧客の欲求からスタートする」は、全ての社会活動の根源を言い表しています。どんなに素晴らしいサービスでも、ターゲットとしている顧客の心に刺さる(欲求に応える)ことが出来なければ、利用してくれないからです。


人材のも同じです。自分自身を見つめ直して「果たして自分は、この会社の求める人材となっているか」を考えなければなりません。組織が求める人材でなければ、重用される理由がないからです。もし、その組織が求める価値観と、自分の価値観が違う場合は、早々に退場した方がよいでしょう。決して、環境があなたの思い通りに変化することはないからです。


それでも、自分の価値観が正しくて、自身の力で組織を変えてやろうと考えることも良いでしょう。会社の経営理念や目標が、自分の価値観と共鳴する部分が沢山あって、その会社で働く仲間も、自分の価値観と共有できる場合は、みんなの為にも、自分の為にも、立ち上がって戦うべきです。


そのためには、組織の中で地位を高めなければなりません。「正しいことをしたければ偉くなれ」は、ドラマの中のセリフです。どうすれば、組織の上に行けるかは、それぞれでしょうが、自身の信念を一時的に曲げることも必要な場面もあるでしょう。「韓信の股くぐり」の故事と同様に、自分を押し殺して組織に尽くすことも大切です。


話がそれました。話を戻します。


「マーケティングが完璧なら営業はいらない」の教えは、本当に深い教えです。内面に向き合い、外部の求めるものを客観的に観て、自分に不足する部分や、過ちを修正する努力を怠るな、と説いているのです。


別の本にも書いてありました。人が人として生きてゆける4つの特性は、「自覚」「創造」「良心」「意思」だそうです。この四つの特性を活用して自分自身をマーケティングすれば、きっと思いい通りの人生を送れるようになると思います。

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