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経営者支援 ITコーディネート業務効率化システム構築

  • 執筆者の写真清水 尚志

「ICT・IoTビジネスソリューションフェアー2018」に行ってきました。(その①)


お昼から、フェアーにお邪魔して、展示スペースを拝見しました。入口にほど近い場所に、本日の第一スピーカーであるオムロン株式会社さんの、協調ロボットが展示されていて、大変に興味深く拝見しました。


何が「びっくり」したかというと、ロボットの可動域に冊がないのです。


ネットでは、人とロボットが協調して働く姿を見た記憶があるのですが、実際にフェアーで稼働していて驚くと同時に興味が湧きました。


そして、もう一つ驚いたことに、値段が500万円程度で導入できるということです。また、制御装置もコンパクトで、オムロンさんの自走ユニットと組み合わせれば、なんと、自走する組み立てロボットが完成するのです。

そんなことに驚きながら、



トップバッターの立石センタ長のご講演を聞かせていただきました


手元資料の配布が無いので、講演の内容を順序立てて説明することはできませんが、講演の趣旨と私が感じたことを書かせていただきます。


「オムロン」と言えば「体温計」「血圧計」「自動改札装置」などが浮かびますが、FAの世界でも超一流であることを本日知りました。(多くの方は、もうご存じだったかもしれませんが......)


今回の公演で紹介されたオムロンさんの工場の動画に、人間が働いている中で、自立走行するロボットが物を運んでいる場面がありました。これは凄い技術だと感心しました。

工程と工程を結ぶためには、従来はベルトコンベヤーでラインを構成しなければなりませんが、流す製品によりラインの組換えが大変と聞いていたからです。

作業単位に「島」を作り、島と島を自立搬送機が結ぶ。今後必要な多品種少量生産には欠かせない技術だと思いました。


全体を通じて感じたことですが、どうして日本のメーカーは宣伝が下手なのかということです。また、なぜ、このような先進的な技術の普及が進まないのでしょうか。(もしかしたら、今からなのかもしれませんが)


Amazonの配送センターの動画ばかり流れていますが、ぜひ、オムロンさんのような先進的な技術の動画も、どんどん流して、若い経営者が「これいいな」と思う機会を増やすべきと感じました。



もう一つの公演ですが、ライオンパワー株式会社の高瀬社長です。


IoTの活かし方が主旨でした。人の動きを定量的に把握するのに、RFIDを使用して個々の社員の移動量を見える化し、そのデータを基に社員の行動改革に結び付けることができた、という事例です。


お話を聞かせていただいて思ったのですが、まじめな社員ほど自分の仕事に誇りを持っていて、自分流の作法を身に着けているということです。言い換えれば、自分のやり方が正しいと信じて、そこで思考停止しているということです。


IoTは、見えない事実を見える化する大きな「力」です。その力で、仕事に対する思考停止を溶かし、もっと前向きに「改善」に向けたマインドを醸成することが大切だと思いました



最後に石川県商工労働部の中富課長からお話しいただきました。


様々なメディアで伝えられている通り、労働人口不足は今後深刻化が進むというお話から、日本は外国と比べて労働生産性が半分程度であるという事実をお話されました。


どうして、日本では労働生産性が低いのでしょうか。大きな工場では、機械化が進み、労働生産性が高いと言われていますが、本当なのでしょうか。本日最初の講演者であるオムロンさんのように、生産ラインのあるべき姿を見直すとか、商品開発時にオーバースペック(品質)になっていないか、顧客が真に求めるバリューは何なのか、を考えながら、捨てる勇気をもち、誤解を恐れず言うと「もっと儲けるにはどうすれば良いか」を考える事も大切ではないかと感じました。(日本人は「和」を重んじる民族であることが、ネガティブに働いている可能性が高いと思います)


日本には、世界に先駆けた技術や、ディフェクトスタンダードとなりうる技術が沢山あると思います。講演会の後に、北陸の企業がIoTやAIによる生産性向上、顧客満足度向上に寄与するソリューションを展示していました。その私が見聞きしたことは、「その②」で記載する予定です。


よろしくお願いいたします。


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