経営者支援 ITコーディネート業務効率化システム構築

  • 清水 尚志

「鳥の目・虫の目・魚の目」、そして「無知の知」

最終更新: 3月12日

ITC(ITコーディネータ)として仕事をさせて頂くに時に、2つの目線が大切だと実感しています。


「鳥の目・虫の目」は、ご存知でしょうか。

物事を大局的(経営的・組織的)にみる自分と、現場レベル(作業者の立場)でみる自分が、常に入れ替わり立ち代わりして見聞きし、考える事をいいます。


組織にいる方々は、自分に与えられたポジションであったり、仕事であったり、つまり、決められた目線で課題解決することが求められています。

例えば、新入社員がいきなり「今期の経常利益率が低すぎるから何とかしなければいけない」と上申しても、「その前に、売り上げを上げろよ!!」といわれるのが落ちです。

逆に、社長が「経費が嵩んで仕方がない。あの事務処理を止めてしまえ」と現場の意見を聞かずに指示したらどうなるでしょう。


しかし、組織から独立したITCは、どちらの立場で考えることが出来るのです。また、それがITCの務めであるとも言えます。


まずは、鳥の目で全体の課題点を仮説として考えます。そして、その課題と思われる部署に赴き、事務内容や、その前後の仕事の繋がりを見聞きし、虫の目線で整理します。全体が見えてきたら、業界や社会の流れを魚の目で感じ取り、また全体を鳥の目に立ち返って、最初に認識した課題が真の課題か否か吟味します。


この繰り返しによって、真の課題の姿が見えてきます。時には、当初想定していた課題は、単なる現象であって、真の課題でない場合も多々あります。

ここで、真の課題を見逃すと、後々、軌道修正するのは大変です。戦術の誤りは、気づけば修正可能ですが、戦略の誤り、すなわち、目標の誤りは、致命的です。


そこで、見誤らないための秘訣は、「無知の知」の活用です。

ITCは、沢山の経験を持っているので、事象から原因を推定することは、大変に簡単です。風邪をひいたら風邪薬を投薬するみたいな感じです。


でも、経営者が考えている課題や社員が考えている課題、業界に潜むリスクやチャンスなど、一人のITCの知識ではカバーしきれるはずがありません。(でも、IT側からだけみるて分かった気分になるのは事実です)


だから、「無知の知」が役立つのです。まずは、自分の知識は棚に置いて、経営者や担当者の言葉に耳を傾けて、相手の言わんとすることを理解するのです。聞き上手でなければならないという事です。どれだけ、相手の考えを理解し、その考えを基に、鳥の目になったり、虫の目になったりしながら全体と個別の課題の関連性を考える。このような活動は、組織の中の人材では絶対にできません。


ITCは、自社の社員が出来ないことを行ってくれるから価値(バリュー)があるのです。その一つが、立場を超えて全体最適化されたIT戦略を構築できる点です。


そういった意味で、ITCを目指す方は、この2つのスキルを磨いてください。

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