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DXが組織間の摩擦により進まない時どうすればいいですか

DX導入による組織間の摩擦は、覚悟する必要があります。だれが、覚悟を決めるかというと『経営者』です。経営企画部門やシステム部門の『覚悟』は、無いよりはマシくらいに考えた方が良いでしょう。

最終的には、全体最適化されて、みんなハッピーになるのですが、そこまで行きつくには様々な状態が発生して、一時的には仕事の偏りが発生したりします。

「どうして、私の部門だけ仕事が増えるのだ!」「こんな方法で仕事をしては捗らない。昔に戻してくれ!」など、様々なクレーム(要求)が出てきます。

確かに、問題を指摘してきている部門は、昔の仕事のやり方と大きく変化すればするほど、また、昔の仕事の方法に熟練していればいるほど、不満が募ります。

不満は、感情なので、理屈では納得しません。「なんで私たちの部署だけが」「なんで私の仕事が」と考えると、腹が立ってくるのも仕方がありません。

また、「こんな改革が進めば、私の仕事が無くなって、クビになるかもしれない」と不安に感じる方もいるかもしれません。

しかし、そんな時、皆を改革に対して突き進める集団にするためには、『経営者』の熱い思いが必要なのです。絶対に業務改革を成し遂げて、会社を成長させて、皆と喜びを分かち合いたいという思いを共有することが大事です。

仕事は、組織が大きくなれば、無くなる仕事がある反面、創造される仕事も沢山あります。その点を説明すれば、「クビになる不安感」から解放されるでしょう。

業務改革は、企業成長のための活動であり、企業の成長の向こう側には、社員の幸福が待っている。だから、個人個人の損得を忘れて、会社の為に何が出来るかを考えようと呼びかけるのです。

この行動は、経営者が行うのが一番効果的ですが、少なくとも、幹部クラスの社員は、同じ思いを共有する必要があります。

仮に、「そんなことしても無駄だ」と考えている幹部社員がいるとすると、その方と、ゆっくりと話をして、「なぜそう考えるのか」を聞いてみましょう。必ず原因があるはずです。そして、その原因こそが、会社を飛躍させるために解決すべき事かも知れません。

全ては、会社の成長の為。そして、その会社で働く人のためである。この事さえ、認識していれば、必ず業務改革は成功します。

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