OSやハード保守の保守期間終了で泣く泣くシステム更改を行っていませんか?
私の経験では、ビジネスで必要な機能は安定的です。M&Aなどで会社の業態が変わったり、会社が大きく成長して、ビジネスモデル自体が変化したりしない限り、一度作ったシステムは使い続ける事ができます。
確かに、経年によるハードの性能や容量が不足するなど問題もありますが、そのような問題は、ハードを自社で所有するから発生するのですから、持たなければ、発生しない問題なのです。
加えて、OS(オペレーションシステム:システムの基本ソフト)の保守切れにより、システムの再開発が必要になる場合もあります。最近は、OSのバージョンアップに加えて、データベースソフト(DBMS)の保守切れも問題になっています。
日経コンピュータ(2020 3.5)の記事で、「Oracle RAC が使えなくなる」という記事が掲載されています。データベースは、安全性を確保するために様々な高度な機能を使用しているのですが、その機能の一つに「RAC」があります。
今までは、中小規模のシステムが使用するバージョンでも「RAC」が利用できていたのですが、今後、最短で10ヵ月後からで利用できなくなる、という記事です。この機能を使い続けたいのであれば、上位システムに乗り換えなければならず、その場合、ランニングコストが4倍以上になると伝えています。
システムを一度、構築すると、なかなか、違うプラットフォーム(環境)に置き換えるのは困難です。上位システムに移行するか、別のプラットフォームに乗り換えるか、試案のしどころです。
このように、本来なら投資する必要性を感じていない企業でも、このような外圧でIT投資を余儀なくされるケースが沢山あります。ハード、OS、DBMSの保守切れという事情で、IT投資計画の主導権を他者(ベンダー)に握られていると言っても過言ではありません。
そこで、IT環境をサービスとして利用する(IaaS)という選択肢があります。IaaSは、IT環境をオープンソース(誰でも無料で使用できるソフト)で構築されているので、初期費用を安く抑える事ができます。加えて、クラウド環境で沢山のユーザがいる事ことから、バージョンアップによる互換性の配慮が十分なので安定的に利用できます。
また、安定運用の要素に、ハード障害、基本ソフトとハードとの相性、基本ソフトとアプリケーションとの相性の3つあります。ハード障害と基本ソフトとハードの相性は、サービス提供側が責任を持ってテストしてくれますので安全です。
基本ソフトとアプリケーションの相性も、システムの作り方にもよりますが、安定重視でシステムを構築すれば、対応が不要なケースもあります。
このように、ビジネスで使用するシステムをクラウドで構築すれば、初期費用、ランニング費用両方を安くできて、何より、システム更改の意思決定を自社が握ることが可能になるのです。
しかし、新しい環境でシステムを構築できる技術者はあまり多くありません。だから、相談できるベンダーが少ないのも事実です。もし、システム更新をお考えならば、ITC(ITコーディネータ)にクラウドを利用したシステムい開発について相談してみるのも良いと思います。
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