まずはシステムに慣れることが大事

どんなに素晴らしい仕組みでも、使わなければ意味がありません。しかし、いきなり業務の中に新しい仕組みが組み込まれ、それを必ず使わなければならないとなると、従業員の負担は大きいものです。

特に、「紙」の使い勝手の良さは、ITの良さとは違った意味で絶大です。だから、紙からITへの移行は、想像以上に摩擦があります。

でも、ITの便利さに気づくと、もう、紙の世界には戻れなくなるほど、ITは便利です。ですが、食わず嫌いは人間の「性(サガ)」なのでどうしようもありません。

そのため、小さな領域の業務だけIT化して、便利さをアピールする事が大切です。つまり、紙の仕事で困っている領域をIT化することで、使ってみたい、使ってみると簡単だ、との認識が広まり、徐々に心の中の垣根が低くなり、使ってもらえるようになります。

使って頂いているか、否かは、利用者からの要望の数で分かります。強制的に利用をお願いすると、とりあえずは使ってくれますが、本来の目的である、情報の利用・活用が進みません。せっかく入力した数字を自分の業務に活かしたいと考える社員が増えないと、本当の意味でのIT化が完成したと言えないのです。

これは、「IT経営の成熟度」と呼ばれる指数で評価します。

​①IT経営マインド……経営者がITを経営に活かそうとする思いや見識の度合い

②IT経営ガバナンス…全社的に統制がとれたIT環境を維持するための組織や規定

③ITサービス利活用…構築したITサービスの利活用、及び情報の利活用度合い

④IT環境………………通信環境や端末環境、セキュリティ対策など

これらの指数が平均して向上することが大切です。どれかが突出して良くなったとしても企業の生産性の向上や競争力の強化に繋がらないばかりか、逆に悪影響が出る場合すらあります。

​一つ一つのIT投資を確実に実のあるものにしてゆくことが大切であり、その為にもシステムに対するアレルギーを取り除き、慣れることが大切です。